東工大の未来を語らう大ワークショップ


「東工大の未来を語らう大ワークショップ(1)」
11月22日に大岡山で行われた「東工大の未来を語らう大ワークショップ」についてご存知でしょうか。現役の諸君はご存知かもしれません。私は、以下に示す経緯で参加しました。内容は大変豊富ですが、選んで、少しずつ紹介しようかと思います。

Basketball_TokyoTechは、閉鎖グループで、東工大バスケ部経験者の生きる意味探しをお手伝いするを目的と掲げ、ここでシェアされる情報については、各自が活用することを制約しませんが、情報の出所などについては秘守義務があります。読者のご感想や質問、疑問、等反応を歓迎します。

中野教授お得意のファシリテーション・タイプのワークショップで、円盤エンタクンを使って、4人構成ワークを4回行いました。4人の構成は、学生、職員、卒業生、教員又は研究者でした。私は、各3人の学生、職員、教員又は研究者とワークショップした訳です。今回は、3人の学生が、東工大について何を語ったか、を紹介します。グループは50あったのですが、最後に約20人ぐらいが各自の提案を語ったので、その中で語られた課題についても紹介することになりそうです。
(1)東工大生は、一定レベル優秀で、設備や教育についても高いレベルを維持している。
(2)しかし、東工大生はつまらない。文科系の他校の学生と比べて大きく見劣りがする。
(3)真面目だ。頑張る。よい意味では従事することにしっかり取り組む。しかし、視野や考えが浅くて狭い。その結果、必要な展開をしない。
(4)コミュニケーション力が弱いと、定説になっている。コミュニケーションから逃げている。
(5)教育改革では、グローバルを目標にしているが、とても無理だ。英語で授業などトンデモナイ。
(6)自分も変な人だが、東工大には変な人が多くてやりきれない。
(7)教育改革で、キャリキュラムが歪んでいる。例えば下手な英語で講義する必須科目は時間の無駄だ。

筆者の感想;それぞれ感じていることを述べているのだが、問題の原因や改善する対策について無策である。例えば、授業の質低下が問題なら、言葉にして改善要求を発信すればよいではないか。グローバルに対処する大前提は【多様性を認めること】だ。その原理ともいえる原理原則を教育していないのは教育側(大学だけでない)のミスである。こういう状態でグローバルという看板を掲げる神経も理解できないな???


「東工大の未来を語らう大ワークショップ(2)」
ファシリテーションで、私は、各3人の学生、職員、教員(又は研究者)とワークショップした訳ですが、学部、修士、博士、それに男女、日本人か留学生か、多様です。中国の上海から来た習1の女性は、「設備やレベルは高いが、学生は面白くない」。修士の日本人男性は、準備不足の英語授業を例に挙げて、授業の品質劣化を厳しく主張しました。学部2年の女性は、世界のベストテンを狙うのは身の程知らずだと激しく主張しました。この学生さんは、グローバル化の時代を生きるには、多様性を受け入れることが重要性なことを全く理解していませんでした。職員は、人事部、産学連携、技術部の三人で、この方たちは、ワークショップの本番に備えてのリハーサルに参加して、本番が円滑に進むように準備したそうです。教職としての参加者に。外国人が参加していて、その一人は、「雑用が多くて、研究のためのじっくり考える時間がないのは致命的だ。それ以外は申し分ないのだが・・・」と指摘しました。もう一人は、米国に留学経験者で、私が国際トーストマスターズに触れた時に「知っている。米国で経験した」と反応しました。私はこれまでに東工大のそれぞれの専門分野では地名の研究者や学校の経営者約10人に、コミュニケーションとリーダーシップのトレーニング方法としてご存知ですか?と質問したことがあるのですが、「知っている」との反応は皆無でした。

筆者の感想;「雑用が多くて研究する時間がない」は、グローバルのトップを目指すには、致命的です。何故なら、外国から有力な研究者が来てくれません。この日に行われた大ワークショップは、「雑用を増やして、肝心なことをする時間がない」の要因となっていることを疑わねばいけません。
国際的なコミュニケーション・リーダーシップのスキル練習活動について知らないのも問題です。
学生、職員、教員(研究者)、卒業生、ら、当事者は、もっと、良く見て、考えて、発信しないといけないのではないでしょうか。エディ・ジョーンズだったか、その後継者だったか忘れましたが、ラグビーの練習指導中に、ゲームの動きを止めて「君達攻守が変わるこの大事な時に、何故、黙って走ってるんだ!」と言っていました。


「東工大の未来を語らう大ワークショップ(3)」
前に書いた4人グループでのワークショップ、3ラウンドまでにでてきた課題を、最初の4人組に持ち帰り、共有した上で、有志が、「自分はこの目的でこれをやるから、一緒にやる人は手を挙げて!」の提案を、200人の聴衆の前の席は、学長初め理事や副学長、学院長さんが座っている前に用意されたステージに出て、プロジェクターを使って、皆に向かって提案するセッションがあり、20人くらいが参加しました。

大部分は学生の方のようで、情報発信や情報交換の促進をする活動についてでした。一人の副学長さんは、「医療事業の活動を起こして産学連携の強化に貢献したい」と提案されました。

私は、コミュニケーション障害とリーダーシップ・スキルの基礎的強化に資する
「①国際トーストマスターズ活動の導入補助」

と愛校心の情勢とグローバル化のための英語コミュニケーションの強化に役立つ施策として
「②同好会活動を教育の1側面と位置付け、活動言語を英語にする」という二つの提案をしてきました。

2分間位使ってのプレゼンで、下記の要点までは話せませんでした。

いずれも、1日24時間しか持っていない学生諸君が、有効に時間を使って、他の学業その他と組み合わせて実施することを考慮しています。

国際トーストマスターズ・クラブの費用は、月額600円位で、完備されたマニュアルから必要なものだけ購入すれば、安く入手できるのです。

どの程度のインパクトがあったか?残念ながら分かりませんが、高齢な卒業生が前に出てしゃべったことは、何かの効果があったでしょう、残念ながら把握していません。


「東工大の未来を語らう大ワークショップ(4)」
ここで、3時間半に及ぶイベントの流れを理解するために、事務局から参加者に送られてきた資料をご覧下さい;

【開催案内:11月22日(水)東工大の未来を語り合う大ワークショップ】
企画・評価課総合企画グループ

参加者 各位

東工大の未来を語り合う大ワークショップ実行委員会
実行委員長 中野民夫(リベラルアーツ研究教育院 教授)

「東工大のより良い未来のために」をテーマに,参加者がフラットな立場で一緒に語り合う大規模ワークショップへようこそ。お忙しい中,ご参加ありがとうございます。
おかげさまで約200人の賑やかな会になりそうです。
東工大に様々な形で関わる参加者の皆様の多様な視点が共有されて,前向きな未来へと展開することを楽しみにしています。下記連絡事項をご確認ください。



1.開催日時:11月22日(水)14:00~17:30
2.受付時間:13:30~14:00
3.スケジュール イメージ
14時~14時40分 オリエンテーション,情報の共有
14時40分~16時20分 小グループ(4人)での対話
(対話促進ツール“えんたくん”を使って席替えしながら,対話)
16時40分~17時30分 全体でのまとめ,今後に向けて

4.会場:大岡山キャンパス第1食堂2階コミュニケーションラウンジ

5.留意事項
①席は4人1グループでの椅子のみです。座席移動の多いプログラムとなっておりますので,大きなお荷物は別途スペースをご用意しております。
②OB,教員,学生,職員が気軽な雰囲気で大事な問いについて対話を楽しみながら深める場であることがコンセプトです。現場の状況によって予定のプログラム・進行を変更することがあり得ること,ご了承ください。
③新聞記者(1社)がワークショップの取材に参ります。
④記録のため,会場に撮影カメラが入りますのでご了承ください。

【本件連絡先】
東工大の未来を語り合う大ワークショップ実行委員会事務局
(総務部企画・評価課総合企画グループ)

以上