s_Hara


Tue, 11 Feb 2014 21:06:19 +0900

東工大バスケット部同窓会の皆様:

原辰次(S49卒)です。
大野先生からの「新体制の紹介」にありましたように、このたび監督に就任いたしました。
私のバスケットに対する思いとともに、挨拶をさせていただきます。

東工大から東大に移って12年経ちます。東工大はもちろん母校でありますが、それに加え
18年間の長きにわたって教育・研究に携わってきましたし、その間バスケット部にも深く
関わってきました。その意味で、東工大の制御工学科(現在の制御システム工学科)なら
びにバスケット部は、私を育ててくれたすばらしい環境であり、常に感謝しております。
また、「制御 x バスケット」は私の人生そのものであり、定年後に「制御 x バスケット」
に関する著作をするることが私の夢となっています。

今回、大野先生との話し合いの中で、最終的に監督を引き受ける決断をした背景には、こ
れらのことが深く関係しております。しかし、それだけでなく、「学生の意気込み」に応
えてあげたいという気持ちになったことが大きな要因です。

私は数年前に「社会的課題を解決するシステム設計」に向けた新しい新しいパラダイムと
して「グローカル制御:ローカルな計測・制御でグローバルな望みの状態を実現」を提唱
し、その研究に励んでおります。したがって、監督としてどれだけの時間が割けるのか疑
問ではありますが、「グローカル制御」の考え(各階層が異なる時空間分解能で各々の役
割を果たす)で監督の役割を果たしたいと考えております。すなわち、
 ・現役の学生・学生コーチは「彼らが目指す目的に向かって自律的に活動」。
  比較的、短期的かつ狭い視野になりがちであるが、それが大きな力となり得る。
 ・一方、上位層に属する監督は、長期的かつ広い視野を持って、下位層である現役チー
  ムの可能性が最大限発揮されるように適切な(詳細には言及しない)アドバイスを行う。
これは、「学生主体での運営」を基本とする東工大バスケ部活動に適したものと考えてお
り、これを成功させることは、将来の日本を担う人材輩出を使命とする大学教員としての
一つの夢でもあります。

12月以降、何度か練習に足を運びました。
学生たちの意気込み、また技術アドバイザーの関野さんの情熱には、感心しております。
これらを生かすために、関係者(特に、選手)が一体となって活動することが重要と感じ、
皆が共有できる「明確なスローガン」を掲げてみてはと思い、以下を提案し受け入れても
らいました。
 「3x3x3 plan (TTP: Triple Three Plan)」
です。具体的な内容を以下に示します。
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(1) 三位一体で、3年後に、3部昇格を!
   主体である選手と、それを直接的に支えるスタッフ(顧問・監督・コーチ・アドバ
   イザー)、間接的に支えるOB会の三者が一体となり、
   3年後(2016年秋)に、3部昇格決定に向けた活動を行う。
    ・2014年:5部優勝を目標とし、最低でも4部への昇格を実現する。
    ・2015年:4部2次リーグで上位リーグに入ることを目標とし、
         最低でも4部残留を果たす。
    ・2016年:4部優勝を目標とし、最低でも3部への昇格を実現する。
(2) 3x3 の練習計画
  ・第1期(1-3月):xxxxxxx
     ・1月:x1
     ・2月:x2
     ・3月:x3
  ・第2期(4-6月):yyyyyyy
     ・4月:y1
     ・5月:y2
     ・6月:y3
  ・第3期(7-9月):zzzzzzz
     ・7月:z1
     ・8月:z2
     ・9月:z3
(3)3つの課題(選手とスタッフ全員が共有する具体的目標)
  ・A: aaaaaaa
  ・B: bbbbbbb
  ・C: ccccccc
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項目(2)については、関野さんと相談の上、学生コーチが試行錯誤をしております。
項目(3)については、現役学生が学生コーチとともに、近々確定してくれるものと思います。

TTPのスローガンのもとで、「学生自らが(高いレベルで)で考え、主体的に行動する」と
いうバスケット部になるよう、微力ながら監督の役割を果たしたいと思っています。
ご支援、よろしくお願い申し上げます。